企業文化・組織文化は代表/経営陣の価値観でほぼ決定される仮説
マネージメントとして仕事していると、「企業文化」や「組織文化」について考える機会があるのではないでしょうか?
「あの会社は◯◯という文化がある。だから強い」「あそこは△△文化だからあんまりフィットしないかも」などという文脈で使われることが多いです。その文化はカルチャーやクレドとして明文化されることも多くなってきました。
カルチャーやクレドってそもそもどう作られるんだっけ?というのをゼロベースで考えたく、調べてみることにしました。
論点
企業文化・組織文化ってどのように作られて維持されるのだろうか?
結論
企業文化・組織文化をつくるのは「代表」や「経営陣」の価値観でしかないのではないかと思った。
考えたアプローチ(参考書籍)
大体こういうときは教科書的な書物をベースに思考することが多い。企業文化・組織文化の教科書として今回は「グロービスMBA-組織と人材マネジメント」を参照することにした。グロービスさん本当にいい教科書作られていると思う。
企業文化をつくることによるメリット
書籍ではメリットは下記3点にまとめられている。
- メリット1. 意思決定や行動の迅速化
- メリット2. 凝集性の向上と自由の付与
- メリット3. 知恵の結晶
心の拠り所としての文化→自己肯定感を促すもちろんマイナスの効果を生む側面もあるので、注意は必要であり万能ではないことにも注意したほうが良さそうとの記載あり。
よい企業文化の例
下記が企業文化が良い会社として挙げられている。
これ以外でいうと、GoogleとかPixerとかは語られることが多いかも。
企業文化はいかに生まれ、いかに維持されるのか?
- 創業者の意思
- トップ・マネジメント層の行動
- 行動モデル(ベテランやシニアメンバーの行動)
- エピソード、神話(過去の苦労話、賞の受賞、マーケットバリュー)
- 儀式
- 独自の言葉
- 評価
- 採用
この部分を整理すると下記になるのかなぁ
この言葉や行動モデルから作られたものが企業文化であり、それを明文化したものがクレドなのでしょう。そのクレドから生まれる特別なエピソードが評価されることにより、さらにその行動モデルが強化されるという気がします。
企業文化を作る上でのポイント
論点1. いかに評価するか?
- どういう行動・アクションを是とするか?
- どういうマインドを是とするか?
論点2. どのような儀式・言葉をつかうか?
- 上記を強化するための施策(儀式)はあるか?
- それをどうやるか?
- どういう言葉を是とするか?
論点3. 事例(エピソード)をどう作るか?
- 社員がしらけないために、どうやって事例をつくるか?
まとめ
結局のところ
「何を是とするのか?」
「是としたものをいかにプラスのフィードバックに乗せて強化していくのか?」
というところにすべてが集約する印象を受ける。
「何を是とするのか」は、いわゆるなカルチャーやクレドで示すことができる。そして、個別に社員がやったことを代表や経営陣が褒めまくる、評価することで文化が強化されてより強固になっていくのだろう。
つまり、企業文化を変えたいときは、社長・経営陣が積極的に社員とコミュニケーションをとって、何を是とするのかを変えるように動いたほうがいいのではと思った。